■ 講師
あなりす 代表 岡田 きよみ 氏
【ご略歴】
1984-2005 王子ホールディングス(株) (研究開発、分析部署)
2006-2016 (株)パーキンエルマージャパン (分光機器部署)
2016-2019 京都大学 工学研究科 (セルロースナノファイバー関係NEDOプロジェクト)
2018- あなりす
■ 開催要領
日 時 :
第1回 2021年5月28日(金) 13:30~15:30
第2回 2021年6月18日(金) 13:30~15:30
第3回 2021年7月9日(金) 13:30~15:30
※第2回以降からでも申し込み可能ですが、第1回の視聴はできません。
テキストは第1回~3回分をお送りいたします。
会 場 : ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
聴講料 :
1名につき 55,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき49,500円〕
■ Live配信セミナーの受講について
・本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
・下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test
・開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。
・パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
・セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
・当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
・本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
・Zoomのグループにパスワードを設定しています。部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
■ 講座趣旨
【習得できる知識】
・FT-IR測定でわかること。
・FT-IRの測定方法と得られる情報。
・目的にあった解析の仕方。
・黒い試料のいろんな種類。
・FT-IRを使用した黒い試料の分析の考え方。
【講座の趣旨】
黒い試料を見て、「FT-IRでは測定でできないな。」と思っておられる方はいませんか?黒い試料といっても様々な種類があります。FT-IRで測定できるもの、測定するために工夫の必要なもの、測定のできないもの、があるのです。
本講座では、FT-IRの基礎的なことを学ぶことで、FT-IRでの黒い試料の分析をどうすればよいのかを一緒に考えていきます。
1日2時間、3日の講座は、講演→演習問題(1日目)、前回の復習→講演→演習問題(2日目)、前回の復習→講演(3日目)の構成です。3回に分けて、時間を取ることや演習問題を入れることでより理解しやすいように配慮しています。
プログラム
【5月28日(金)13:30~15:30】
第1回 「FT-IRの基礎」&「黒い試料をATR法で測定してみる」
1.はじめに
1-1 大切な分析の視点とは
1-2 分析の中のFT-IR ~その位置づけなど~
2.FT-IRの基礎
2-1 FT-IRとは
2-2 使用波長
2-3 FT-IRから得られる情報
2-4 FTIRでスペクトルが得られるまで
2-5 FT-IRの縦軸
2-6 測定パラメータ
3.FT-IRの測定方法
3-1 測定方法
3-2 透過法の特徴
3-3 反射法の特徴
3-4 ATR法の特徴
3-5 サンプリングと前処理
3-6 きれいなスペクトルを得る
4.黒い試料のいろいろ
4-1 黒い試料を集めてみよう
4-2 測定してみよう(本体ATR法)
4-3 測定結果
4-4 黒い試料の分類例
4-5 黒い試料の分析注意点
5.FT-IRで測定可能な黒い試料とは?
解説(1日目のまとめ)と演習問題
-------------------------------------------------------------------------------------
【6月18日(金)13:30~15:30】
第2回 「スペクトルの解析」&「黒い試料の分析例」
1.1日目の復習と演習問題の解説
2.スペクトルの解析 (その1)
2-1 データベースの重要性
2-2 データベースの作成し、使用してみる
2-3 よく使われるスペクトルの処理とそれを使用した解析
2-4 検量線作成およびサンプルの定量
3.スペクトルの解析 (その2)
3-1 構造解析
3-2 ピークの細かな違いに注目
3-2-1 ピークシフト
3-2-2 ピーク強度比
3-2-3 ピーク幅
3-2-4 ピーク歪み
3-3 問題解決のための解析
3-4 解析まとめ
4.黒い試料分析例
4-1 材料分析の例
4-2 異物分析の例
4-3 劣化分析の例
5.目的に合わせた解析とは?
解説(2日目のまとめ)と演習問題
-------------------------------------------------------------------------------------
【7月9日(金)13:30~15:30】
第3回 「顕微測定法とそのコツ」&「黒い試料測定のための工夫」
1.2日目の復習と演習問題の解説
2.FT-IR本体と顕微測定
2-1 本体測定の復習
2-2 顕微-透過法の特徴
2-3 顕微-反射法の特徴
2-4 顕微-ATR法の特徴
2-5 測定法のまとめ
3.黒い試料を測定するためのFT-IR測定の工夫
3-1 屈折率を考える
3-2 試料を薄くする
3-3 アクセサリーの使用(PAS法など)
3-4 測定方法の選択
4.今までの講義のまとめ
5.3日目までに寄せられた質問とその応答
6.質疑応答