■ 講師
1.京都大学 大学院工学研究科 准教授 博士(理学) 松本 充弘 氏
2.鹿児島大学 大学院理工学研究科 助教 博士(工学) 五島 崇 氏
■ 開催要領
日 時 :
2021年5月18日(火) 10:00~17:00
会 場 : ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
聴講料 :
1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
■ Live配信セミナーの受講について
・本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
・当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
・本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
・Zoomのグループにパスワードを設定しています。部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
プログラム
【10:00-12:00】
1.ファインバブルの安定性、挙動の発現メカニズム
京都大学 大学院工学研究科 准教授 博士(理学) 松本 充弘 氏
【講座の趣旨】
ミリバブルとは本質的に異なる物性を示すとして,多方面での応用が検討されているファインバブルであるが,その安定性や特異な挙動発現のメカニズムに関して,バルクな液体物性や気液界面特性では説明しがたいような不思議な現象が存在する.本講演では,ファインバブルの性質についてナノスケール・分子スケールで得られつつある最近の知見を紹介するとともに,理論的・実験的に未解明の課題を説明する.
1.ファインバブルの静力学:表面張力の役割
2.ファインバブルの動力学:発生,消滅,合体
3.ファインバブルの特性:表面吸着,帯電,生理活性など
4.ファインバブル安定化のメカニズム
5.分子シミュレーションで見たナノバブル
【質疑応答】
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【13:00-17:00】
2.ファインバブルの発生技術とその計測、活用事例
鹿児島大学 大学院理工学研究科 化学生命・化学工学専攻 助教 博士(工学) 五島 崇 氏
【講座の趣旨】
昨今、ファインバブルと呼ばれる大きさが100μm以下の微細な気泡が様々な機能を液体に付与することができることから、環境、農業、食品、水産や医療等をはじめとする各種分野での研究開発や産業利用が注目されている。
ファインバブルは気泡のサイズによりマイクロサイズのマイクロバブルとナノサイズのウルトラファインバブルの2種類に分類される。
最近では数週間から数カ月の寿命があるウルトラファインバブルへの関心が高いが、研究者や利用者の声に耳を傾けると、「発生装置を買ったのに効果がない」「データの再現性が確保できない」「本当にウルトラファインバブルが液中に存在するのか」など懐疑的な意見もあり、ファインバブル技術の普及に向けた問題の一つとなっている。
本セミナーでは、ファインバブルの研究や利用を正しい理解のもとで進めていただくために、ファインバブルの基礎物性、特性や機能および装置技術、測定評価法および活用事例などファインバブル技術の全般について基礎的な解説をおこなう。
【習得できる知識】
ファインバブルの基礎知識
ファインバブルの活用事例 等
1.はじめに
1.1 ファインバブルの歴史
2.ファインバブルの特徴と特性
2.1 マイクロバブルの上昇速度
2.2 マイクロバブル流の摩擦抵抗の低減
2.3 マイクロバブルの自己加圧効果
2.4 マイクロバブルの溶解・収縮
2.5 ファインバブルの比表面積
2.6 ファインバブルの表面電位と静電気的作用
2.7 ファインバブルの疎水性相互作用
2.8 ファインバブルの活性酸素種(OHラジカル)の生成
2.9 ウルトラファインバブルの分散安定性
2.10 ファインバブルの残存寿命
3.ファインバブル発生技術 ~発生原理・装置の特徴とその差異、使い方等~
3.1 マイクロバブル発生装置
3.2 ウルトラファインバブル発生装置
3.3 効果を引き出すための装置の選定・設計方法
4.ファインバブル計測技術とその評価法 ~粒子径・粒子数や特性・機能等~
4.1 ファインバブルのバルク液物性計測・評価法
4.2 マイクロバブル計測・評価法
4.3 ウルトラファインバブル計測・評価法
5.ファインバブルの化学工学的取り組み
5.1 気液間物質移動
5.2 ガス吸収
5.3 洗浄
6.ファインバブルの活用事例と適用のポイント
6.1 農業、水産業
・農作物(水産物)の成長促進
・鮮度保持
6.2 環境
・工場排水処理
6.3 洗浄
・トイレ洗浄
・ウエハー洗浄
・野菜・食品 等
【質疑応答】