■ 講 師
1.奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授 吉村 倫一 氏
2.キレスト(株) 技術顧問 成見 和也 氏
3.ビックケミー・ジャパン(株) 塗料添加剤部 有村 槙悟 氏
4.(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニットキャラクタリゼーション マネージャー 宮本 圭介 氏
■ 開催要領
日 時 :
2021年4月13日(火) 10:00~17:00
会 場 : ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
聴講料 :
1名につき66,000円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき60,500円〕
※定員になり次第、お申込みは締切となります。
■ Live配信セミナーの受講について
本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
・当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
・本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
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万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
プログラム
【10:00-11:30】
1.泡の基礎:泡沫の生成・崩壊のメカニズムと構造・評価方法
●講師 奈良女子大学 研究院自然科学系化学領域 教授 吉村 倫一 氏
【略歴】
日本化学会コロイドおよび界面化学部会 役員会幹事・関西支部副支部長
日本油化学会 界面科学部会副部会長
【習得できる知識】
・泡の基礎全般:泡の生成・安定性・崩壊のメカニズムの習得
・泡の構造とその解析法および安定性の評価方法の習得
・泡に必要な界面活性剤の基礎知識と起泡性・泡沫安定性に関与する因子の評価技術の習得
【講座の趣旨】
泡は私たちの日々の生活やさまざまな産業分野で用いられる非常に身近な現象です。本セミナーでは、泡沫の生成と安定性、崩壊のメカニズムに関する基礎について概説し、泡の構造の解析と安定性の評価方法について最新技術も含めて解説します。
1.泡の基礎:日常で必要不可欠な泡(気泡・泡沫)について
2.泡に必要な界面活性剤の基礎知識
2-1 界面活性剤の構造と特性
2-2 界面活性剤の基本的性質(吸着とミセル形成)
3.泡の生成
3-1 泡の生成のメカニズム
3-2 起泡の方法
4.泡の安定性と崩壊
4-1 泡の安定性と崩壊のメカニズム
4-2 起泡力・泡沫安定性の評価方法
5.起泡力・泡沫安定性に関与する因子
5-1 動的表面張力
5-2 プラトーボーダーにおける毛管吸引力
5-3 界面粘弾性:ギブズ弾性・マランゴニー効果
5-4 泡膜の表面電荷と分離圧
6.泡沫の構造の評価方法
6-1 直接観察:顕微鏡・電子顕微鏡・CCDカメラ
6-2 中性子小角散乱法(最新の技術)
7.界面活性剤の分子構造と泡特性との関係
7-1 従来の界面活性剤の例
7-2 アミノ酸系界面活性剤を用いた最新の研究紹介
【質疑応答】
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【12:10-13:40】
2.界面活性剤概論と消泡への応用
●講師 キレスト(株) 技術顧問 成見 和也 氏
【講座の趣旨】
種々の業界での製造工程ではプロセスケミカルスと呼ばれる種々の界面活性剤が使用されている。水系のプロセスで界面活性剤を使う時泡立ちが問題となることがある。当講座では,何故泡は立つのか,どうすれば問題となる泡を消すことが出来るのか, 泡の発生機構,消泡理論,消泡テスト方法等について詳述する。
1.泡・消泡を理解するための界面活性剤の基礎
表面張力とは,ぬれ性とは,ミセルとは,HLBとは
2.消泡とは
2-1 泡は何故立つのか,何故消えないのか
2-2 泡を安定化する要因とは
2-3 消泡及び消泡剤とは
3.消泡試験法
3-1 サーキュレーション法,
3-2 ホモジナイザイザー法
3-3 比重カップ法
3-4 メスシリンダー法
3-5 ディフーザースートン法,等
【質疑応答】
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【13:50-15:20】
3.消泡剤の種類とその選定、使い方
●講師 ビックケミー・ジャパン(株) 塗料添加剤部 有村 槙悟 氏
【習得できる知識】
泡の発生とその対処方法が理解できる。
状況に応じた消泡剤の選択方法が理解でき、適切な使用方法が習得できる。
【講座の趣旨】
塗料、コーティング剤他、液体を扱う産業では意図しない泡の発生は多くの場合、その製造工程や最終製品の品質に好ましくない結果を与える。当講義では泡の発生メカニズムを理解し、適切な消泡剤の選定方法、使用方法が習得できるように基礎から詳しく説明する。
1.はじめに
1-1 自己紹介
1-2 本日の内容について
2.泡とは何か
2-1 そもそも泡とは
2-2 泡はどのように発生するのか
2-3 泡が消える理由
2-4 泡が安定する理由
3.消泡剤とは
3-1 消泡剤は何でできている
3-2 シリコン系消泡剤
3-3 ポリマー系消泡剤
3-4 消泡剤における疎水性粒子の役割
3-5 消えにくい泡
3-6 極小泡に有効な新規消泡剤
4.消泡剤の使用・選定方法
4-1 消泡剤の種類が多いのはなぜ
4-2 どのような消泡剤を選ぶのか
4-3 消泡性と副作用について
4-4 消泡剤の添加方法・添加量の考え方
4-5 消泡性の評価方法の例
【質疑応答】
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【15:30-17:00】
4.レオロジー測定による泡の物性評価
●講師 (株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニットキャラクタリゼーション マネージャー 宮本 圭介 氏
【習得できる知識】
・レオロジー測定の基礎知識
・化粧品基材のレオロジー評価手法
・泡物性(泡立ち、泡強度、泡切れなど)の評価事例
【講座の趣旨】
レオロジー測定は粘性と弾性の特性を同時に評価することができ、材料設計において非常に有効な評価手法である。本講座では、粘弾性測定の基礎的な理論から、泡の物性評価に重要な評価項目である泡立ち、泡強度、泡切れを測定事例と共に紹介する。更に、流動場の画像観察など光学測定との同時評価事例も併せて紹介する。
1.はじめに~レオロジー測定の概要~
1-1 レオロジーとは?
1-2 レオロジー測定(粘弾性測定)とは?
1-3 レオメータ(粘弾性測定装置)とは?
2.レオロジー測定手法
2-1 レオロジー測定の種類
2-2 回転(静的)測定と応用例
2-3 振動(動的)測定と応用例
3.泡物性の評価
3-1 泡立ちの評価(泡が立ちやすい?立ちにくい?)
3-2 泡強度の評価(固い?軟らかい?角が立つ?)
3-3 泡切れの評価(泡構造の崩壊時間)
4.応用例
4-1 光学測定との組み合わせ(流動場観察)
4-2 その他
5.さいごに
【質疑応答】