■ 講師
1. 関西大学 化学生命工学部 研究員 工学博士 冨岡 敏一 氏
2. 東亞合成(株) R&D総合センター 製品研究所 主任研究員 山田 喜直 氏
3. (株)カタライズ 技術開発部 取締役 部長 室伏 康行 氏
4. イビデン(株) 技術開発本部 事業戦略部 開発企画グループ 専任マネージャー 古市 渉 氏
■ 開催要領
日 時 : 2021年4月14日(水) 10:00~16:30
会 場 : ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
聴講料 :
1名につき66,000円(消費税込み・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき60,500円(税込み)〕
※定員になり次第、お申込みは締切となります。
■ Live配信セミナーの受講について
・本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
・下記リンクから視聴環境を確認の上、お申し込みください。
→ https://zoom.us/test
・開催日が近くなりましたら、視聴用のURLとパスワードをメールにてご連絡申し上げます。
セミナー開催日時に、視聴サイトにログインしていただき、ご視聴ください。
・Zoomクライアントは最新版にアップデートして使用してください。
Webブラウザから視聴する場合は、Google Chrome、Firefox、Microsoft Edgeをご利用ください。
・パソコンの他にタブレット、スマートフォンでも視聴できます。
・セミナー資料はお申込み時にお知らせいただいた住所へお送りいたします。
お申込みが直前の場合には、開催日までに資料の到着が間に合わないことがあります。ご了承ください。
・当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
本講座はお申し込みいただいた方のみ受講いただけます。
複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
・Zoomのグループにパスワードを設定しています。部外者の参加を防ぐため、パスワードを外部に漏洩しないでください。
万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
プログラム
<10:00~12:30>
1.抗菌・抗ウイルスのメカニズムと安全性、抗菌抗ウイルス性の評価
関西大学 化学生命工学部 研究員 工学博士 冨岡 敏一 氏
【講演概要】
抗菌抗ウイルス処理技術は、清潔好きの日本ならではの日本発の技術です。30 年前に耐熱性を有する銀を抗菌成分として用いることで、熱可塑性の樹脂に混練できることから、身の回りの製品に応用されました。現在では欧州でも清潔性向上に役立てることから、家電製品を始め様々な製品への応用(付加価値技術)に注目されています。さらに、近年は薬剤を用いない物理的除菌抗ウイルス技術に展開を遂げています。
多くの分野で応用されバリエーションの多い抗菌処理技術を、基礎から応用のノウハウまで、数多くの実例を挙げながら、商品企画時のポイント、製造現場の留意点から品質管理方法の実際、商品分野によって異なる表示法に留意したユーザーへの性能説明方法、さらに抗菌抗ウイルス製品が注目されている欧州へのグローバル展開の留意点まで、現物を提示しながら説明を加えます。
1.抗菌・抗ウイルス剤の基礎情報
1-1 細菌と抗菌
1-2 ウイルスと不活化
1-3 抗菌剤
1-4 抗ウイルス剤
2.抗菌・抗ウイルスのメカニズム
2-1 抗菌メカニズム
2-2 抗ウイルスメカニズム
3.抗菌・抗ウイルス製品の安全性
3-1 繊維製品の安全性
3-2 繊維製品以外の安全性
3-3 安全性以外の持続性など必須事項
4.抗菌・抗ウイルスの性能評価
4-1 繊維製品の抗菌試験 JIS L 1902
4-2 繊維製品の抗ウイルス試験 JIS L 1922
4-3 プラスチック製品の抗菌試験 JIS Z 2801
4-4 プラスチック製品の抗ウイルス試験 ISO 21702
4-5 繊維評価技術協議会の抗菌・抗ウイルスの性能評価 SEK
4-6 抗菌製品技術協議会の抗菌・抗ウイルスの性能評価 SIAA
【質疑応答・個別質問・名刺交換】
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<13:10~14:10>
2.抗菌・抗ウイルス加工剤の特徴と加工時のポイント
東亞合成(株) R&D総合センター 製品研究所 主任研究員 山田 喜直 氏
1.抗菌剤
1-1 抗菌剤の種類と特徴
1-2 無機系抗菌剤の樹脂成形加工と加工時の留意事項
1-3 抗菌力評価試験方法と試験例
1-4 抗菌剤加工の応用例と実使用効果
1-5 抗菌力評価試験の自動効率化に関する弊社の取り組み
2.抗ウイルス加工剤
2-1 ウイルスの分類と抗ウイルス加工剤
2-2 無機系抗ウイルス加工剤の性能評価方法と評価例
【質疑応答・個別質問・名刺交換】
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<14:20~15:20>
3.光触媒コーティング剤の開発とその抗ウイルス効果
(株)カタライズ 技術開発部 取締役 部長 室伏 康行 氏
【講演概要】
光触媒による抗菌抗ウイルス効果が他の薬剤と比べどのような特徴があるのか解説します。
また光触媒コーティング液を使う際に留意すべきことや適切な使い方への理解が深まります。
1.光触媒コーティング液の基礎
1-1 光触媒の活性化メカニズム
1-1-1 光触媒の有機物分解メカニズム
1-1-2 他の抗菌消臭薬剤との比較
1-2光触媒コーティング液の構成
1-2-1 光触媒の応用方法
1-2-2 コーティング液の基本構成
1-3 最近の光触媒開発動向
1-3-1 可視光応答型光触媒などの開発状況について
2.光触媒の抗ウイルス性能
2-1 光触媒工業会について
2-1-1 工業会の活動内容
2-1-2 工業会の光触媒製品認証制度など
2-2 JISによる抗ウイルス試験方法について
2-2-1 JIS試験方法の解説
2-2-2 各種ウイルスでの検証結果
2-3 抗ウイルス試験結果
2-3-1 カタライズ光触媒による試験結果の紹介
2-3-2 他社動向など
【質疑応答・個別質問・名刺交換】
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<15:30~16:30>
4.銅イオンを利用した抗ウイルスコート剤の開発と応用展開
イビデン(株) 技術開発本部 事業戦略部 開発企画グループ 専任マネージャー 古市 渉 氏
【講演概要】
弊社は接触感染にフォーカスし、日常的に手が触れる素材表面に抗ウイルス機能材料を定着させることで、数種ウイルスを短時間で不活化を可能にする抗ウイルスコート剤『ウィルヘルコート』を開発致しました。
本講座では、性能の発現メカニズムのほか、応用展開をご説明し、幅広いお客様のニーズにお応えする本製品をご紹介致します。
1.背景
1-1 抗菌と抗ウイルス
1-2 抗ウイルスの重要性
2.抗ウイルス化粧板の開発
2-1 化粧板への抗ウイルス機能付与
2-2 抗ウイルス空間実現のための課題
3.抗ウイルスコート剤の開発
3-1 短時間での効果・持続性・耐久性実現のための設計
3-2 「ウイルヘルコート」の特徴
3-3 抗ウイルス性能のモニタリング技術
4.抗ウイルスコートの施工例
4-1 感染リスクの高い部分
4-2 施工プロセスと初期性能・性能変化の見える化
5.抗ウイルスコートの応用展開(ウイルヘルシリーズ)
5-1 抗ウイルス空間実現のためのコート剤のあり方
5-2 安心安全を幅広く実現するための抗ウイルスフィルム・シート
【質疑応答・個別質問・名刺交換】