■ 講 師
1.神戸大学 大学院農学研究科 准教授 黒木 信一郎 氏
2.凸版印刷(株) 生活・産業事業本部 パッケージソリューション事業部 山口 無我 氏
3.東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授 牧野 義雄 氏
■ 開催要領
日 時 :
2021年4月16日(金) 10:30~16:30
会 場 : ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
聴講料 :
1名につき60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
※定員になり次第、お申込みは締切となります。
■ Live配信セミナーの受講について
本講座はZoomを利用したLive配信セミナーです。セミナー会場での受講はできません。
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・当日は講師への質問することができます。可能な範囲で個別質問にも対応いたします。
・本講座で使用される資料や配信動画は著作物であり、録音・録画・複写・転載・配布・上映・販売等を禁止いたします。
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プログラム
【10:30-12:10】
1.細胞膜機能の観点から見た青果物の鮮度劣化メカニズム
●講師 神戸大学 大学院農学研究科 准教授 黒木 信一郎 氏
【略歴】
農業食料工学会 食料・食品工学部会 運営委員
【習得できる知識】
収穫後の青果物の鮮度劣化メカニズムについて、外部環境との関係のみならず、青果物内部の生理的状態に踏み込んだ知見を習得できる。
【講座の趣旨】
食料の不要な廃棄・ロスを削減するには、青果物の鮮度劣化を抑制する技術が必要である。またそのためには、収穫後生理を理解する必要がある。本講演では、特に細胞膜機能の観点から見た鮮度劣化の測定手法について紹介する。
1.収穫後における食料のロスと廃棄と食品品質
1-1 食料需要の増大への対処
1-2 ポストハーベストのロス、廃棄、非分配
1-3 世界を養うために忘れてはいけないこと
1-4 品質の要素と基準
2.細胞間隙:水とガスの通路が収穫後にどう変わるか
2-1 細胞間隙の機能
2-2 X線CTによる細胞間隙の可視化
2-3 間隙閉塞がもたらす収穫後生理
3.細胞膜の物性と鮮度劣化
3-1 細胞膜水伝導係数(水透過係数)
3-2 アクアポリンの関与とその収穫後の経時変化
3-3 細胞膜の化学変化と膜物性
3-4 匂い成分による鮮度の評価と制御
4.細胞膜物性を指標とした青果物品質評価技術の開発に向けて
【質疑応答】
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【13:00-14:40】
2.透明蒸着バリアフィルムの開発と社会課題解決
●講師 凸版印刷(株) 生活・産業事業本部 パッケージソリューション事業部 販売促進本部 販売促進部 販売促進部長 山口 無我 氏
【習得できる知識】
・透明蒸着フィルムの基礎的な特長
・透明蒸着フィルムの採用事例
・透明蒸着フィルムとサステナブル戦略
【講座の趣旨】
4半世紀にわたる透明蒸着バリアフィルムの販売とパッケージ提供を通じて、どのように社会課題の解決を図ってきたか、また今後の展望について凸版印刷の総合的な取り組みを解説する。
1.透明蒸着バリアフィルム「GLフィルム」とは
1-1 バリアフィルムについて
1-2 「GLフィルム」の特長
・湿度依存性が少ない
・世界最高水準のバリア性と安定性
2.採用事例
2-1 賞味期限の延長:フードロス対策
2-2 脱塩ビから脱アルミ・減量化:環境対策
2-3 電子レンジ対応:安心・安全、省エネ
2-4 製造課題解決:透明性
3.今後の展望と課題
3-1 サステナブル戦略とGLフィルム
3-2 CO2削減
3-3 リサイクラブル
【質疑応答】
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【14:50-16:30】
3.青果物の収穫後生理と鮮度の定量化技術
●講師 東京大学 大学院農学生命科学研究科 准教授 牧野 義雄 氏
【習得できる知識】
青果物の鮮度に影響を及ぼす収穫後生理に関する知識と、鮮度の客観的評価法としてのデータ測定法並びにデータ処理法の習得が可能
【講座の趣旨】
青果物の品質・鮮度の評価基準は曖昧であり、主観的な手法に頼る傾向がある。本講座では、青果物の特性を考慮した有力な客観的鮮度定量化技術を、最新の研究成果とともに紹介する。
1.青果物の鮮度定量化の重要性
2.青果物の収穫後生理
2-1 呼吸
2-2 蒸散
2-3 クライマクテリックライズ
3.青果物の鮮度に影響を及ぼす外的要因と鮮度保持技術
4.青果物鮮度の定量化技術(従来法)
4-1鮮度定量化の考え方
4-2 主な鮮度評価指標
4-3 質量保持率・水分・目減り・萎凋
4-4 外観
4-5 L-アスコルビン酸
4-6 硬度
4-7 細胞膜劣化
5.青果物鮮度の定量化技術(最近の研究例)
5-1 呼吸酵素
5-2 メタボロミクスと機械学習を併用した定量化技術
6.鮮度定量化の現状と課題
【質疑応答】