-設計・製造の具体例、工業化に向けた課題-
■ 講師
1.東京理科大学 工学部 工業化学科 教授 博士(工学) 杉本 裕 氏
2.山形大学 大学院理工学研究科 教授 博士(工学) 落合 文吾 氏
■ 開催要領
日 時 :
2021年3月17日(水) 10:00~17:00
会 場 : ZOOMを利用したLive配信 ※会場での講義は行いません
聴講料 :
1名につき 60,500円(消費税込、資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕
■ Live配信セミナーの受講について
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複数端末から同時に視聴することや複数人での視聴は禁止いたします。
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万が一部外者が侵入した場合は管理者側で部外者の退出あるいはセミナーを終了いたします。
プログラム
【10:00-13:45】(途中 昼食休憩を含みます)
1.CO2を原料とした樹脂材料製造と最近の技術動向
東京理科大学 工学部 工業化学科 教授 博士(工学) 杉本 裕 氏
【講座の趣旨】
産業活動により排出された二酸化炭素が地球温暖化に関連しているかもしれないことから、二酸化炭素は、その潜在的な有用性にもかかわらず、不要なもの・悪いものという印象をもたれている。
本講演では、地球温暖化問題と化石資源枯渇問題の解決に直接的に寄与することが期待される、二酸化炭素の化学的利用に関する技術、実例を概観し、紹介する。
【習得できる知識】
・二酸化炭素削減のための基本的な取り組み方
・二酸化炭素削減のための最新の事例
・個別事例から見る二酸化炭素対策の現状と今後の課題
・二酸化炭素対策の将来展望を想定する際の留意事項
1.二酸化炭素についての基礎
1-1 二酸化炭素とは
2.二酸化炭素の有効利用概論
2-1 資源・エネルギー・環境問題と二酸化炭素の関連
2-2 二酸化炭素の変換の考え方・方法と用途
2-3 二酸化炭素の反応メカニズム,プロセスの比較
2-4 古典的な化学品製造プロセス
2-5 二酸化炭素利用の現状と有効性
3.二酸化炭素の有効利用事例の紹介
3-1 化成品製造の概略
3-2 メタノールの製造
3-3 炭酸エステル類の製造
3-4 ポリマーの製造
3-5 その他の化成品の製造
4.二酸化炭素を直接原料とする脂肪族ポリカーボネート製造(講演者自身の取り組み)
4-1 基礎的な知見とこれまでの開発状況
4-2 研究開発課題と進捗
4-3 工業化・実用化に向けた研究開発動向
5.現状の課題と今後の展望
【質疑応答】
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【14:00-17:00】
2.二酸化炭素・二硫化炭素を用いた高分子材料の合成
山形大学 大学院理工学研究科 教授 博士(工学) 落合 文吾 氏
【講座の趣旨】
二酸化炭素とイオウは豊富な天然資源であり、機能性材料の原料となるが、十分に活用されていない。そこで二酸化炭素と、その同族体でイオウから簡便に得られる二硫化炭素を原料にした高分子材料の合成について紹介する。二酸化炭素の活用法としては、エポキシとの反応により得られるカーボネートの合成を利用した、ポリヒドロキシウレタンならびに含カーボネートポリマーの合成と応用について述べる。二硫化炭素の活用法としては、貴金属捕集性ポリマーならびに高屈折率ポリマーの合成と機能について述べる。
【習得できる知識】
・二酸化炭素などの豊富な資源の活用方法
・高分子合成の基礎と応用
・機能性材料の設計法
1.豊富な資源を用いる材料の設計
1-1 非石油資源の活用
1-2 二酸化炭素を利用する材料の開発
1-3 二硫化炭素を利用する材料の開発
2.二酸化炭素を用いる五員環カーボネート構造を持つポリマーの合成
2-1 二酸化炭素とエポキシドの反応による五員環カーボネートの合成
2-2 五員環カーボネート構造を持つポリマーの合成と応用
3.五員環カーボネートとアミンの反応を利用するポリヒドロキシウレタンの合成とその応用
3-1 ポリヒドロキシウレタンの合成
3-2 ポリヒドロキシウレタンの反応
3-3 ポリヒドロキシウレタンの応用
3-4 五員環カーボネートを利用する両末端反応性脂肪族ポリウレタンの合成
4.二硫化炭素とエポキシドの反応を利用する含イオウポリマーの合成
4-1 有機―イオウ?無機ハイブリッド材料の合成
4-2 貴金属捕集性ポリマーの開発
5.まとめ
【質疑応答】