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無水マレイン酸変性による樹脂/繊維、フィラーの複合化と、その評価解析技術

11月開催 電気系セミナー  更新日:2019年10月 1日
 セミナー番号【912412】12/6 講師3名
★酸変性・構造制御のメカニズムを徹底解説! 変性による物性への影響、効果は?
★酸変性樹脂の濡れ性、分散性、力学物性の評価方法、構造の解析手法を詳解!

無水マレイン酸変性による樹脂/繊維、フィラーの複合化と、その評価解析技術


■ 講師
1. 京都大学 農学研究科 森林科学専攻 准教授 博士(農学) 寺本 好邦 氏
2. 滋賀県立大学 工学部 材料科学科 教授 博士(工学) 徳満 勝久 氏
3. (株)UBE科学分析センター 有機材料分析研究室 室長 博士(工学) 宮内 康次 氏
■ 開催要領
日 時 : 2019年12月6日(金) 10:00~17:00
会 場 : [東京・五反田]技術情報協会 セミナールーム
聴講料 : 1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き) 
〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕

    ※定員になり次第、お申込みは締切となります。


プログラム

<10:00~12:00> 
1.フィラー充填プラスチックにおけるマレイン酸変性樹脂の役割解明のためのアプローチ

京都大学 農学研究科 森林科学専攻 准教授 博士(農学) 寺本 好邦 氏

 
【講演概要】

フィラー充填プラスチックの相容化剤として用いられる酸変性樹脂は,効いて当たり前と捉える向きも多い。しかし,確かな実験事実を得るには困難が伴う。最近演者らは,酸変性樹脂とセルロース系フィラーの結合を分光学的に解明し,フィラーへの酸変性樹脂の濡れ性の評価とその物性への影響を明らかにしており,ごく最近は複合材中でのフィラーの分散性の簡便な定量評価法を提案している。本セミナーでは,これらの分子レベル~nmレベル~μmレベルに至るスケールで,相容化剤の働きをなるべく定量的に解明しようとしている最近の演者らの研究例をご紹介する。


1.酸変性樹脂の役割と研究法
 1-1 酸変性樹脂の役割はわかりきったことなのか?
 1-2 酸変性樹脂のはたらき;どう効いているか?
 1-3 セルロース系フィラーと酸変性樹脂は共有結合しているのか?
 1-4 そもそも酸変性樹脂の挙動は簡単に分析できるのか?
 1-5 一般的な研究例と最近の意欲的な取り組み

2.フィラーと酸変性樹脂の結合の検出(分子レベル)
 2-1 相互作用サイトの濃縮(酵素分解、溶媒抽出)
 2-2 分光測定に必要な前処理
 2-3 分光測定(FT-IR・NMR(特に膨潤体NMR法))のデータ紹介

3.フィラー表面への酸変性樹脂の濡れ性評価(nmレベル)
 3-1 示差走査熱量計による簡便法:昇降温測定
 3-2 モルホロジー観察(走査型電子顕微鏡、蛍光顕微鏡)
 3-3 フィラー共存下での酸変性樹脂の結晶化挙動の解析
 3-4 フィラー表面への酸変性樹脂の濡れ性と力学物性・破壊挙動の対応

4.複合材中でのフィラーの分散性の簡便な定量評価(μmレベル)
 4-1 試料の前処理
 4-2 フィラー分散性のパターン分類(ポワソン型/集中型/規則型)
 4-3 実際の観察とデータ整理
 4-4 フィラー分散性と力学物性の対応

5.酸変性樹脂研究の新たな展開:リサイクルに向けた取り組み


【質疑応答】
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<12:45~14:45>

2.無水マレイン酸系添加剤を用いた相溶化技術

滋賀県立大学 工学部 材料科学科 教授 博士(工学) 徳満 勝久 氏
 
【講演概要】

高分子ブレンド材料の相分離の基礎から応用にわたる広い範囲について理解できる。
また、その知識を用いて非相溶系樹脂材料を以下に混ぜるか?等についての基礎的理解と応用について、具体的な例を示しながら理解できる。


1.ポリマーブレンド・アロイにおける構造制御メカニズム
 1-1 ポリマーブレンド・アロイの相分離構造の特徴
 1-2 "混ざる,混ざらない"は何が決めているのか?
 1-3 非相溶系の分散メカニズム-モルフォロジーの制御と界面張力の制御-

2.RP法によるPP/PA/相容化剤ブレンド材料の物性改質効果
 2-1 PP-g-MAH相容化剤におけるPP分子量とマレイン酸変成量の影響について
 2-2 相分離状態と力学的物性との相関性について

3.ポリオレフィン/EVOH系ブレンド材料のモルフォロジーとガスバリア性に関する研究
 3-1 EVOHの特徴
 3-2 PP/EVOH/無水マレイン酸系添加剤ブレンド材料の力学物性とガスバリア性
 3-3 PE/EVOH/無水マレイン酸系添加剤ブレンド材料の力学物性とガスバリア性


【質疑応答】
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<15:00~17:00>

3.相溶化剤およびポリオレフィン複合材料における無水マレイン酸の分析

(株)UBE科学分析センター 有機材料分析研究室 室長 博士(工学) 宮内 康次 氏
 
【講演概要】

無水マレイン酸変性(グラフト)樹脂である相溶化剤およびその相溶化剤を用いて作られたポリオレフィン複合材料について、グラフトした無水マレイン酸をNMRによって、いかに解析するかを紹介する。
本講により、樹脂を溶液NMR分析する際の勘どころ、NMRパルステクニック、NMR高感度分析のためのグラフト無水マレイン酸誘導体化法等、様々な実用的樹脂評価技術を習得できる。


1.相溶化剤:無水マレイン酸変性(グラフト)ポリオレフィン(MA-g-PO)
 1-1 MA-g-POとは
 1-2 グラフトMA構造解析の従来法と新規解析法

2.高感度二次元相関NMR法による末端グラフトMAの直接解析
 2-1 各種二次元相関NMR法によるグラフトMAの構造解析
 2-2 グラフトMAの定量的解析

3.NMRパルステクニックを駆使したオリゴマーグラフトMAの構造解析
 3-1 NMRパルステクニック
 3-2 オリゴマーグラフトMAのNMRスペクトル
 3-3 MA-g-PO 4種のMAグラフト構造

4.化学反応とNMR法を組合わせた超微量グラフトMAの高感度分析
 4-1 グラフトMAの超臨界メタノールによるメチル化反応
 4-2 メチル化グラフトMAの1H NMR分析
 4-3 グラフトMAの定量限界

5.ポリオレフィン複合材料におけるMAの分析
 5-1 ポリオレフィン複合材料:表面修飾無機フィラー
 5-2 超臨界メタノール処理-1H NMR分析


【質疑応答】