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自動車用遮音・吸音材料の設計、適用方法と車室内の防音設計

2月開催 電気系セミナー  更新日:2019年1月 8日
 セミナー番号【902414】2/25 講師5名
★自動車メーカーの考える、電動化シフトに対応する為の新たなニーズとは?
★自動車の軽量化と車室内の静粛性を両立させる為にどのように防音パッケージを決定していくのか?

自動車用遮音・吸音材料の設計、適用方法と車室内の防音設計


■ 講師
1. 愛知工業大学 工学部 機械学科 教授 工学博士 谷本 隆一 氏
2. 工学院大学 工学部 機械工学科 准教授 博士(工学) 山本 崇史 氏
3. クラレクラフレックス(株) 社長補佐 新井田 康朗 氏
4. 豊和繊維工業(株) 開発部 課長 加藤 大輔 氏
5. (株)本田技術研究所 4輪R&Dセンター 11技術開発室 第2BL 主任研究員 近藤 隆 氏
■ 開催要領
日 時 :
平成31年2月25日(月) 10:00~17:20

会 場 : [東京・五反田] 技術情報協会 8F セミナールーム
聴講料 :
1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円(税抜)〕

※定員になり次第、お申込みは締切となります。


プログラム

【10:00~11:30】

1.自動車における吸音・遮音技術の適用例

愛知工業大学 工学部 機械学科 教授 工学博士 谷本 隆一 氏

 
【講座概要】

遮音・吸音の基礎をわかりやすく紹介し、その事例として、エンジンで発生した音がエンジンルーム内で音響増幅、さらに一重壁パネル、内装材を透過し、車室内に侵入するメカニズムと対策について解説します。
さらに、 車室内に侵入した音の拡散を吸音シートにより防止し、車内騒音低減に成功した事例を紹介します。


1.吸音・遮音の基礎理論
 1-1 自動車の性能評価
 1-2 制振、吸音・遮音の概要
 1-3 遮音理論の基礎、吸音理論の基礎をわかりやすく紹介・・・自動車への適用

2.音響増幅防止による車内音改善
 2-1 エンジンルーム内の音響増幅と車内音
 2-2 共鳴型サイレンサーの開発事例

3.一重壁パネルの遮音性改善
 3-1 ステフネス、質量則、コインシデンスと透過損失
 3-2 エンジンカバーの遮音性改善事例

4.内装材の遮音性改善
 4-1 カーペット、フェルトなどの振動伝達比と車内音低減効果
 4-2 共振型カーペット(遮音材)の開発事例

5.吸音対策
 5-1 室定数と車内音低減効果、室定数測定方法
 5-2 吸音シート、吸音天井の開発事例


【質疑応答】
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【11:40~12:50】

2.遮音・吸音のメカニズムと吸音率の予測方法

工学院大学 工学部 機械工学科 准教授 博士(工学) 山本 崇史 氏

 
【講座概要】

自動車の客席や建築構造物内の居室などの室内空間の快適性を向上させるためには、静粛性の確保は欠くことができない。
本セッションでは、静粛性向上において重要となる遮音と吸音の基礎理論について説明するとともに、それらの代表的な評価特性である透過損失と吸音率の予測手法について説明する。


1.遮音
 1-1 物理的な現象の説明
 1-2 透過率と透過損失
 1-3 一重壁の遮音・質量則とコインシデンス
 1-4 二重壁の遮音・共鳴透過
 1-5 理論式による予測手法
 1-6 数値解析による予測手法

2.吸音
 2-1 物理的な現象の説明
 2-2 垂直入射吸音率
 2-3 斜入射吸音率
 2-4 ランダム入射吸音率
 2-5 微細管内における吸音
 2-6 等価流体モデルによる予測手法
 2-7 Biotモデルによる予測手法
 2-8 均質化法による予測手法

【質疑応答】
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【13:30~14:40】

3.不織布系吸音材料の自動車分野での利用について

クラレクラフレックス(株) 社長補佐 新井田 康朗 氏

 
【講座概要】

自動車では騒音低減と音響快適化の両面から様々な部位に音対策が講じられていますが、近年はさらなる高性能化と軽量化等の要求を両立させることが求められています。
本講演では、こうした音対策の中で主に吸音材における不織布の役割と素材構成と個別の要求特性、さらに今後の技術方向について、弊社品を含む具体的な事例を挙げながら解説します。


1.不織布の分類と使用素材・製造方法(イントロダクション)

2.自動車における不織布の用途

3.自動車用吸音材における不織布の役割と性能
 3-1 音に関する基本事項と評価技術
 3-2 不織布の基本特性とその利用技術
 3-3 性能要求と具体的事例

4.部位による個別事例と要求特性
 4-1 各種内装
 4-2 エンジン周辺
 4-3 その他

5.自動車用吸音材における不織布の課題と可能性
 5-1 次世代の方向と性能向上への課題
 5-2 不織布における技術進化の展望


【質疑応答】
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【14:50~16:00】

4.ノイズキャンセリング機能を有する防音材料の開発

豊和繊維工業(株) 開発部 課長 加藤 大輔 氏
 
【講座概要】

一般的な自動車用防音材料の音響性能を紹介し、目標とすべき音響透過損失と吸音率を解説する。
このことを踏まえ、必要な遮音性能を確保しつつ、実車において軽量化、及び車室内騒音の低減を実現できた防音構造を紹介する。
更に、この防音構造について伝達マトリクス法により理論的な考察を加え、その音響的メカニズムを解説する。


1.自動車用防音材料に必要な音響性能
 1-1 音響透過損失
 1-2 吸音率

2.新防音構造
 2-1 ノイズキャンセリング機能を有する防音構造
 2-2 遮音性能の確認
 2-3 実車による性能確認

3.伝達マトリクス法による理論的考察
 3-1 周波数応答
 3-2 体積速度

【質疑応答】
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【16:10~17:20】

4.自動車の防音性能設計と吸音・遮音の開発ニーズ

(株)本田技術研究所 4輪R&Dセンター 11技術開発室 第2BL 主任研究員 近藤 隆 氏
 
【講座概要】

自動車開発において防音性能は商品性を決める重要な要素となります。
昨今、自動車業界では電動化に大きくシフトし、静粛性のニーズは高まる一方です。
そこで自動車開発における防音性能設計の現状と課題を紹介し、将来への吸音性能、遮音性能へのニーズについて考察していきます。
静粛性向上のためには多くの防音材が必要となってきます。
これは昨今の環境対応ニーズが高まる中、軽量化とは相反する方向となります。
そこで軽量化が与える静粛性への影響と、軽量化と静粛性を両立するために必要な観点を解説し、自動車メーカーがどのように防音パッケージを決定していくのかを説明していきます。
後半では従来の防音材の考え方から発展し、今後もとめられる新たなニーズをどのように答えていくべきか参加者のみなさんと考えていけるよう問いかけていきます。


1.背景とニーズの変化
 1-1 環境対応や法規の厳格化、商品性ニーズ、CASE時代の新たな価値

2.材料置換による軽量化とNV性能の影響

3.自動車騒音の全体像 
 3-1 騒音現象とひとの聴覚特性との対応、環境騒音の位置づけ
 3-2 エンジン車両と電動車両の振動騒音の変化
 3-3 騒音対策のアプローチ

4.防音パッケージの性能設計   
 4-1 防音材の基本性能の理解
 4-2 防音材の性能を決定づける因子
 4-3 防音材の重量と完成車重量との関係性
 4-4 性能設計のアプローチ

5.吸音・遮音ニーズ
 5-1 材料特性を超えるニーズ
 5-2 組み合わせの最適化

6.まとめ

【質疑応答】