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変形性関節症の治療と新薬候補物質の有効性、開発動向

12月開催 医薬系セミナー  更新日:2018年11月 1日
 セミナー番号【812103】12/12 講師3名
★ 疾患修飾性治療薬(DMOAD)の開発動向、今後の疼痛治療に期待される薬物!
★ 臨床への橋渡しを念頭に置いた前臨床試験、臨床での成功確率を上げるエンドポイントの考え方!

変形性関節症の治療と新薬候補物質の有効性、開発動向


■ 講師
【第1部】  東京医科歯科大学 医歯学総合研究科、軟骨再生学 准教授 辻邦和 氏
【第2部】 ニューロサイエンス創薬コンサルティング CNS & Pain Therapeutics薬効薬理コンサルタント 代表 砥出勝雄 氏
【第3部】 仙台ペインクリニック石巻分院 院長 川井康嗣 氏
■ 開催要領
日 時 :
平成30年12月12日(水)10:00~17:15

会 場 : [東京・五反田] 日幸五反田ビル 8階 技術情報協会 セミナールーム
聴講料 :
聴講料 1名につき55,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)
  〔1社2名以上同時申込の場合1名につき50,000円〕



プログラム

【10:00~12:00】
【第1部】 変形性関節症の新薬開発の動向

東京医科歯科大学 医歯学総合研究科、軟骨再生学 准教授 辻邦和 氏

専門分野:軟骨代謝 

 

【講座主旨】
 関節軟骨の退行変性を主体とする変形性関節症(OA)の最大の愁訴は疼痛です。そのため、現在の保存療法で用いられる薬剤は、対症療法的に消炎鎮痛を目的とするものが大多数を占めています。一方で、近年の軟骨代謝研究の進展により、関節軟骨基質の代謝を制御する薬剤の開発が試みられています。本講演では、変形性膝関節症の臨床試験データをもとに、近年の新薬の開発動向及び当教室で行なっている研究より得られた新たな治療薬開発の可能性に関して解説を行う予定です。


【講演内容】

1.変形性膝関節症の新薬開発の動向
(変形性膝関節症の臨床試験データをもとに、近年の我が国における新薬の開発動向の解説を行う予定です。)

2.変形性膝関節症における慢性疼痛の発症機序の解析とその知見に基づく新しい疼痛緩和薬の開発の可能性(未発表データを含む)

3.DMOADs(Disease Modifying OA Drugs)の開発に関する私たちの最新知見(未発表データ)と創薬の可能性

【質疑応答】
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【13:00~15:30】
【第2部】 変形性関節症でプライマリ―エンドポイントを満たすための基礎試験及び臨床試験

ニューロサイエンス創薬コンサルティング CNS & Pain Therapeutics薬効薬理コンサルタント 代表 砥出勝雄 氏

専門分野:中枢神経系及び疼痛領域

 

【講座主旨】
 変形性関節症 (OA) 治療薬としてsymptomatic OA drugsに加え、原因治療を目指しdisease modifying OA drugsも活発に創薬研究が行われている。有効性に加え、特に治験期間の長い後者の創薬においてはドロップアウト軽減のため、有効性の鍵となるバイオマーカー探索は最重要課題である。前臨床試験としてヒトの病態をより反映した動物モデルでの薬効評価は重要であり、今後の創薬過程においてもface、constructおよびpredictive妥当性を土台として踏襲されることには変わりない。しかし、臨床試験での成功確率を上げるため、新たな動物モデルや薬効評価法を取り入れ、プライマリーエンドポイントを満たすための努力も必要である。本講習会はヒトへの有効性の橋渡しを念頭にこれまでの基礎及び臨床試験成績を解析ならびに本年9月の第17回国際疼痛学会情報を含めた内容とし、創薬研究躍進の一助となれば幸いです。

【講演内容】

1.変形性膝関節症の病態および疼痛関連分子
 1.1 病態の発症機構
 1.2 疼痛関連分子

2.変形性膝関節症治療薬の現状
 2.1 国内外治療ガイドライン
 2.2 現在の治療薬の分類や有効性ならびに副作用
 2.3 変形性膝関節症の混合痛の成因及び治療への取り組み

3.変形性膝関節症の病態モデル動物及び薬効薬理試験評価法
 3.1 現状の動物モデルや評価法
 3.2 動物モデル間によるスクリーニングカスケード
 3.3 Face, construct, predictive妥当性から動物モデル選択の現状
 3.4 新規動物モデルや評価法の再構築 ~ 臨床への橋渡し

4.変形性膝関節症の臨床試験
 4.1 臨床における有効性の指標 (symptomatic vs. disease modifying OA drugs)
 4.2 プライマリーエンドポイント

5.変形性膝関節症のバイオマーカー
 5.1 Target, mechanism, outcome biomarker探索の現状

6.変形性膝関節症治療薬の開発現状(病態/ターゲット/開発ステージで分類)
~ 第17回国際疼痛学会(米国ボストン)も含む
 6.1 これまでの治療薬の開発状況、治療の現状や今後の課題 
 6.2 開発中の化合物 ~低分子化合物から抗体薬、新規作用機序を有する化合物

【質疑応答】
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【15:00~17:00】
【第3部】 変形性関節症における慢性疼痛の薬物治療と臨床が求める製剤

仙台ペインクリニック石巻分院 院長 川井 康嗣 氏

専門分野:痛みに対する神経ブロックなどの侵襲的治療、痛みに対する薬物療法、 慢性疼痛患者の評価とマネジメント

 
【講座主旨】
 関節痛・変形性関節症に対する薬物治療について概説する。従来は非ステロイド性消炎鎮痛薬が中心であった薬物療法は、オピオイド鎮痛薬や鎮痛補助薬(抗うつ薬、抗けいれん薬など)が使用されるようになり格段の進歩を遂げている。ただ、薬物療法では 解決できない問題や各薬剤のピットフォールを知る必要があり、これらを解説する。 関節痛・変形性関節症に対する薬物治療について現状と問題点を概説する また具体的な痛みの薬物療法の症例を提示し、薬剤使用のポイントや問題点を挙げ、今後発売され活用が期待される薬物についても触れる。 主な内容について以下に示す。

【講演内容】

・わが国の関節痛・変形性関節症に対する薬物治療の現状
・海外における関節痛・変形性関節症に対する薬物治療の現状
・非ステロイド系消炎鎮痛薬の適応と注意点
・オピオイド鎮痛薬の効果と副作用について
・オピオイド製剤の問題点(特に依存性、耐性、適正使用など)
・薬物療法の症例提示
・痛みの特徴および薬物ガイドラインからみた薬物の選択法
・痛みに対するその他薬物(漢方薬や適応外使用の薬物など)
・今後の発売が期待される薬物

 

演者は大学病院をはじめ、一般病院や地域医療機関での臨床経験を持ち、さらに製薬企業におけるメディカルアフェアーズ(疼痛領域)を率いて製薬企業としての経験を持つ。それらの経験を通して、臨床においてどのような薬物が求められているかを考える。

【質疑応答】

●砥出 勝雄 氏
内外資系の製薬会社で約36年間創薬研究に従事(慢性疼痛、精神疾患、神経変性疾患など)。この間、自社開発に加え、欧米の製薬会社や大学との共同研究を通じグローバルな視点で創薬研究に取り組んだ。さらに、国内外の複数の大学にて疼痛や中枢神経系領域で客員研究員や客員教授に携わり、アカデミアとのネットワーク構築や創薬の基盤となる基礎研究にも従事した。これらのバックグラウンドを基に2014年10月より中枢神経および疼痛領域の創薬コンサルタントを開業、企業の創薬研究を支援中。