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ドライアイの治療薬開発と新しい標的での創薬、モデル活用

11月開催 医薬系セミナー  更新日:2018年10月 2日
 セミナー番号【812102】12/5 講師3名
★今後の開発の方向性は?★眼の乾燥感・不快感を直接を抑える薬剤は開発できるのか?

ドライアイの治療薬開発と新しい標的での創薬、モデル活用


■ 講師
【第1部】  順天堂大学医学部附属静岡病院 眼科 先任准教授 土至田 宏 氏
【第2部】 金沢医科大学 医学部 薬理学 准教授 益岡 尚由 氏
【第3部】 窪田製薬ホールディングス(株) 研究開発部長 山本 晃嗣 氏
■ 開催要領
日 時 :
平成30年12月5日(水)10:00~17:00

会 場 : [東京・五反田] 日幸五反田ビル 8階 技術情報協会 セミナールーム
聴講料 :
聴講料 1名につき60,000円(消費税抜き/昼食・資料付き)
  〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円〕



プログラム

【10:00~12:00】
【第1部】 ドライアイモデルによる薬効評価

順天堂大学医学部附属静岡病院 眼科 先任准教授 土至田 宏 氏

専門分野:眼科学(ドライアイ、角膜移植、眼薬理学) 

 

【講座主旨】
 我が国におけるドライアイ患者数は、潜在的なものも含めると約800~2,200万人に達すると言われている。その治療法の第一選択選択肢としては点眼薬が挙げられるが、最近ではその種類も増加し、そのうち日本発のものも複数存在する。しかし、現在入手可能な点眼薬のみでは改善しない重症ドライアイ患者も依然存在し、更なる点眼薬のニーズは少なくない。 ドライアイに限らず、薬剤の治療効果を評価する際に有効なのが動物モデルであり、ドライアイの評価には眼科領域特有の特殊な診断法を要する。本セミナーではその概要を解説する。


【講演内容】

1.ドライアイとは?

2. ドライアイ診断基準
 2.1 ドライアイ診断基準の変遷
 2.2 現行ドライアイ診断基準について

3.ドライアイの治療法
 3.1 点眼
 3.2 内服
 3.3 侵襲的治療

4.ドライアイモデルでのドライアイ評価
 4.1 我々が開発したドライアイモデルの概要
 4.2 ドライアイモデルでの診断法
 4.3 ドライアイ診断基準に則った薬効評価

【質疑応答】
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【12:45~14:45】
【第2部】 ドライアイによる眼不快感を引き起こすメカニズムと創薬研究

金沢医科大学 医学部 薬理学 准教授 益岡 尚由 氏

専門分野:神経薬理学、神経生理学

 

【講座主旨】
 ドライアイは目の乾燥感・不快感、疲れ、視覚障害など様々な症状を引き起こす慢性疾患です。ドライアイの治療において、これら自覚症状を抑えることが非常に重要ですが、眼の乾燥感・不快感を直接抑える治療薬は未だ開発されていません。本セミナーでは、ドライアイの眼不快感を引き起こす神経メカニズムを概説するとともに、自覚症状を抑える治療薬の開発における創薬標的や基礎研究における候補薬の評価方法について紹介する予定です。

【講演内容】

1.眼表面の感覚受容と角膜神経

2.ドライアイの自覚症状に関連した異常
 ・角膜上皮および涙液層の異常
 ・角膜神経の異常
 ・中枢神経における異常

3.自覚症状を抑える治療薬の開発
 ・角膜神経の異常を標的とした創薬
 ・中枢神経の異常を標的とした創薬

4.創薬研究に応用可能なドライアイの神経機能異常を評価する実験技術

【質疑応答】
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【15:00~17:00】
【第3部】 ドライアイ治療薬開発における留意点 ~ 「ドライアイ」を理解し、開発ターゲットを絞り込む ~

窪田製薬ホールディングス(株) 研究開発部長 山本 晃嗣 氏

専門分野:眼疾患(ドライアイ、網膜疾患、緑内障、感染症、等)の新薬研究開発 新医薬品開発のプロジェクトマネジメント

 
【講座主旨】
 ドライアイは高齢化や生活環境の変化等に伴って今後も増加する疾患であり、その病因・病態の多様性のため現行治療では未充足な患者が多く、新薬開発の重要ターゲットとなっている。本講では、本邦初のドライアイ治療薬として承認された「ヒアレイン」の開発リーダーを担当した演者の経験を踏まえ、「ドライアイの実態」、および「ドライアイ治療薬開発における留意点」について解説する。。

【講演内容】

1.「ドライアイ」の実態を理解する
 (1) 「ドライアイ」は症候群(syndrome)
 (2) 病態、患者の主訴の多様性
 (3) ドライアイ治療薬の臨床効果の限界

2.ドライアイ治療薬開発の過去・現状・未来
 (1) 「ドライアイ」が病名として市民権を得るまで
 (2) 「ドライアイ」治療薬の開発の経緯とエンドポイント
 (3) ドライアイ治療薬開発の現状と将来

3.ドライアイ治療薬開発における留意点
 (1) 開発化合物の薬理作用と対象セグメントのマッチング
 (2) 薬効薬理試験での効果と臨床効果の乖離
 (3) 市場獲得のための留意点


【質疑応答】

講師略歴

●土至田 宏 氏
1992年:聖マリアンナ医科大学卒業、順天堂大学医学部眼科入局
1998年:順天堂大学大学院医学研究科修了、順天堂大学医学部眼科助手
1998年:米国ルイジアナ州立大学医学部眼科留学
2004年:順天堂大学医学部眼科講師
2007年:順天堂大学医学部眼科准教授
2009年:順天堂大学医学部附属静岡病院眼科准教授
2014年:順天堂大学医学部附属静岡病院眼科先任准教授

●益岡 尚由 氏
2003年 静岡県立大学薬学部卒業
2005年 岡山大学自然科学研究科博士前期課程修了
2008年 岡山大学医歯薬学総合研究科博士後期課程修了
2008~2011年 徳島文理大学薬学部病態生理学講座 助教
2011~2017年 金沢医科大学医学部薬理学 講師
2014年 CSIC-ミゲルエルナンデス大学神経科学研究所(スペイン)共同研究員
2017年~現在 金沢医科大学医学部薬理学 准教授

●山本 晃嗣 氏
1978 大阪大学大学院理学研究科(有機化学)卒業、参天製薬入社 
1978~2012 参天製薬での職歴
・新薬の合成研究(10年)、 ・プロジェクト企画・調整、ライセンス活動(4年)
・臨床開発(6年)、 ・眼科領域新薬のプロジェクトマネジメント(14年)
    プロジェクトリーダーを担当し、承認された医薬品
      ・「ヒアレイン」(ドライアイ)、 ・「クラビット」(眼感染症)
      ・「タプロス」(緑内障、高眼圧症)、 ・「タプコム配合点眼液」(緑内障、高眼圧症)
2012年 参天製薬退職、(株)アールテック・ウエノ(現:スキャンポファーマ)入社、
2013~2017(6月) アールテック・ウエノでの職歴
・臨床開発部部長、研究開発本部長
プロジェクトリーダーを担当した薬剤
       ・VAP-1阻害剤(RTU-1096):P1試験(単回~反復)を実施、POMを確認。
2017(11月)~現在 窪田製薬ホールディングス株式会社 
 ・研究開発部長(自社パイプラインの開発推進、パートナリング活動)
    視覚サイクル抑制剤(スターガルト病、糖尿病網膜症)、遺伝子治療(網膜色素変性)、
    超小型モバイルOCT(網膜疾患に対するオンライン医療)