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アクリル系粘着剤の粘着性・剥離性制御とその評価

11月開催 化学系セミナー  更新日:2018年10月 2日
 セミナー番号【811218】11/26 講師4名
★「しっかりくっつく」 と 「きれいにはがれる」  相反する特性の両立!
★正しいタック性・ピール性の評価方法!

アクリル系粘着剤の粘着性・剥離性制御とその評価


■ 講師
1.早稲田大学 先進理工学部 物理学科 教授 博士(理学) 山崎 義弘 氏

2.藤倉化成(株) 化成品事業部 機能材部 最上 洋和 氏

3.リンテック(株) 企画部 研究企画室 主幹研究員 博士(工学) 杉崎 俊夫 氏

4.(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニットキャラクタリゼーション マネージャー 宮本 圭介 氏

■ 開催要領
日 時 :
平成30年11月26日(月) 10:00~17:00

会 場 : [東京・五反田] 技術情報協会 セミナールーム
聴講料 :
1名につき 60,000円(消費税抜、昼食・資料付)
〔1社2名以上同時申込の場合のみ1名につき55,000円〕

   
※定員になり次第、お申込みは締切となります。


プログラム

【10:00~11:30】

1.粘着・剥離のメカニズム

早稲田大学 先進理工学部 物理学科 教授 博士(理学) 山崎 義弘 氏

 
【習得できる知識】
接着・粘着現象に対する物理的な基礎知識

【講座の趣旨】
粘着・剥離現象のメカニズムについて実例・理論的枠組みを紹介する。(1)粘着剤の代表的な材料である高分子の力学物性(粘弾性・時間温度換算則),ならびに,粘着の3要素(タック・保持力・粘着力)について,それらの意味をレオロジーの観点から説明する。粘着剤の開発においては,「くっつきやすくはがしやすい」粘着剤が良いとされる事が多いが,このような良い粘着剤を推定する経験則を紹介する。(2)剥離時の粘着剤は大変形し,様々な特徴的な形態が形成される。このような形態形成を引き起こす不安定性(フィンガリング不安定性)を解説し,タック測定時,および,テープ剥離時における形態形成の実例を紹介する。(3)テープ剥離においては,システム全体の剛性が剥離のダイナミクスに影響を及ぼし,ジッピング(スティック-スリップ振動)などが起こる。また,剥離速度・剥離角度によって剥離の挙動が大きく異なる。これらに関する実例を紹介する。

1.はじめに
 1.1 粘着の歴史
 1.2 粘着・剥離を観るスケール
 1.3 用語解説

2.粘着剤のレオロジー
 2.1 高分子の粘弾性
 2.2 粘着剤に関する経験則

3.粘着剤の大変形・形態形成
 3.1 フィンガリング不安定性
 3.2 タック測定での事例
 3.3 テープ剥離測定での事例

4.粘着・剥離のダイナミクス
 4.1 剥離の非線形性・動的転移
 4.2 剥離速度・剥離角度・装置剛性の影響
 4.3 物理的視点から見た,剥離強さの決定要因

【質疑応答】
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【12:10~13:40】

2.スチレン-アクリル系トリブロックポリマーの合成と粘着剤への応用

藤倉化成(株) 化成品事業部 機能材部 最上 洋和 氏

 
【習得できる知識】
・リビングラジカル重合の基礎知識
・粘着剤,評価の基礎知識
・ブロックポリマーの相分離構造,熱特性

【講座の趣旨】
近年,リビング重合技術の進展は目覚ましく,様々な重合手法で精密重合が行われており,工業化に至っている。本講座ではモノマーの適用範囲の広さからリビングラジカル重合(LRP)法を用いてスチレン-アクリル系トリブロックポリマーを合成し,粘着剤への応用展開について紹介する。

1.リビングラジカル重合
 1.1 リビング重合
 1.2 リビングラジカル重合

2.リビングラジカル重合の種類

3.RAFT重合

4.RAFT重合合成例
 4.1 モノマー適用範囲

5.トリブロックポリマーによる新規粘着剤の実用化
 5.1 粘着剤評価方法
 5.2 相分離構造と熱特性
 5.3 官能基導入効果
 5.4 両面テープへの応用展開
 5.5 耐熱微粘着テープへの応用添加
 5.6スケールアップ

【質疑応答】
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【13:50~15:20】

3.アクリル系粘着剤の設計と粘着強さ・剥離性の制御

リンテック(株) 企画部 研究企画室 主幹研究員 博士(工学) 杉崎 俊夫 氏

 
【習得できる知識】
粘着剤・粘着製品の基礎から応用までを解説し,粘着剤種類と設計に関し説明すると共に,その評価法を紹介する。また,粘着・剥離に携わる研究・技術の方々 や粘着・剥離で課題を抱えている方々へのアドバイスおよび材料設計への応用について習得できる。
【講座の趣旨】
本セミナーでは接着・粘着の基礎(メカニズムなど)から応用までを解説し,用途に適した設計を紹介すると共に,評価法や粘着剤設計に必要なポイントを紹介する。

1.接着剤・粘着剤の基礎
 1.1 接着剤・粘着剤の歴史
 1.2 接着・粘着の基礎知識
 1.3 粘着剤の種類
 ゴム系,アクリル系,シリコーン系,ウレタン系,エステル系
 1.4 アクリル系粘着剤の設計例
 モノマー,開始剤,架橋剤,タッキファイヤ
 1.5 剥離剤設計例
 シリコーン系,長鎖アルキル系

2.物性(試験)と評価
 2.1 タック,粘着力,保持力
 2.2 粘着力の速度依存性,温度依存性,角度依存性

3.製造方法
 3.1 塗工装置とラミネート加工
 3.2 薄膜塗布方法

4.分析
 4.1 原子間力顕微鏡による表面観察
 4.2 核磁気共鳴装置により構造解析

【質疑応答】
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【15:30~17:00】

4.粘弾性測定による粘着剤の粘着性・剥離性の評価

(株)アントンパール・ジャパン ビジネスユニットキャラクタリゼーション マネージャー 宮本 圭介 氏

 
【習得できる知識】
・粘弾性測定の基礎知識
・粘着性(タック性)、剥離性(ピール性)の評価手法
・粘着剤の粘弾性測定による評価事例
【講座の趣旨】
粘弾性測定は材料の粘性と弾性を同時に評価することができ,材料設計において非常に有効な評価手法である。本講座では,粘弾性測定の基礎的な理論から,粘着材の重要な評価項目である粘着・剥離特性を測定事例と共に紹介する。更に,熱硬化特性や反応固化特性,プローブタック評価との相関,湿度変化による粘着特性の変化などの測定事例も併せて紹介する。

1.粘弾性測定の概要
 1.1 粘弾性体とは?
 1.2 粘弾性測定とは?
 1.3 粘弾性測定装置とは?

2.粘弾性測定評価手法
 2.1 粘弾性測定概論
 2.2 粘弾性測定の種類
 2.3 回転(静的)測定
 2.4 振動(動的)測定

3.粘着材・接着剤の評価
 3.1 材料の塗布行程の評価(たれ性、レベリング性)
 3.2 熱硬化(反応固化)特性評価
 3.3 粘着性(タック性),剥離性(ピール性)評価
 3.4 温度特性評価(プローブタックとの相関など)

4.粘弾性測定による応用例
 4.1 湿度変化による物性評価
 4.2 その他

【質疑応答】