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VR/ARにおける視覚情報の認知、処理メカニズムとその評価

5月開催 電気系セミナー  更新日:2018年4月 3日
 セミナー番号【805404】5/30 講師4名
★人間の視覚特性を理解し、効果的な提示手法の開発へつなげる!

VR/ARにおける視覚情報の認知、処理メカニズムとその評価


~奥行き・3次元知覚、クロスモーダル、VR酔い軽減策~

■ 講師 1. 東北大学 電気通信研究所 人間情報システム研究部門 教授 工学博士 塩入 諭 氏 2. 高知工科大学 情報学群 准教授 博士(心理学) 繁桝 博昭 氏 3. 横浜国立大学 大学院環境情報研究院 教授 工学博士 岡嶋 克典 氏 4. (国研)産業技術総合研究所 人間情報研究部門 上級主任研究員 工学博士 氏家 弘裕 氏 ■ 開催要領 日 時 : 平成30年5月30日(水) 10:00~17:00 会 場 : [東京・五反田]技術情報協会 セミナールーム 聴講料 : 1名につき60,000円(消費税抜き・昼食・資料付き) 〔1社2名以上同時申込の場合1名につき55,000円(税抜)〕
プログラム


<10:00~11:30>
1.ヒトの視覚特性と認知、情報処理メカニズム

東北大学 塩入 諭 氏

 
1.視覚処理の機能的枠組み
 1.1 視覚の目的
 1.2 無意識的推論

2.視覚の基礎特性
 2.1 視力
 2.2 コントラスト感度
 2.3 空間周波数特性
 2.4 時間周波数特性
 2.5 生理学的メカニズム

3.初期視覚特性
 3.1 運動視のメカニズム
 3.2 両眼立体視のメカニズム

4.視覚の能動性
 4.1 視覚的注意
 4.2 注意の空間特性
 4.3 身体性注意


【質疑応答・個別質問・名刺交換】
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<12:10~13:40>

2.VR、ARにおける奥行き、3次元知覚の特性とそのメカニズム

高知工科大学 繁桝 博昭 氏
 
【講座概要】
私たちは3次元の世界をごく自然に知覚していますが,特に意識もせずにこのことが実現できているのは,視覚システムがさまざまな3次元の手がかりを利用して2次元の網膜像から3次元の空間や構造を計算し,復元しているためです.HMDによるVRやARの呈示においてリアルな3次元の空間や構造が知覚されるのも,現実世界と同じように呈示されたこうした手がかりを視覚システムがいわばだまされて用いて計算,復元しているからといえます.しかし,現状のVRやARのシステムでは視野角や解像度,焦点距離など現実世界で得られる視覚情報とは異なる点も多くあります.本講座では一般的な奥行きや3D知覚の特性やそのメカニズムを紹介しながら,VR/ARに特有の問題点や特徴的な点について適宜取り上げ,解説します.

1.奥行き、3次元知覚の手がかりの分類

2.網膜外手がかりによる奥行き、3次元知覚

3.両眼視差による奥行き、3次元知覚
 3.1 水平方向,垂直方向の両眼視差
 3.2 両眼立体視の生理メカニズム
 3.3 両眼立体視による奥行きのスケーリング
 3.4 ステレオアノマリー

4.運動情報による奥行き、3次元知覚

5.絵画的手がかりによる奥行き、3次元知覚

6.奥行き手がかりの統合過程

7.視覚以外の感覚モダリティや身体運動による手がかり


【質疑応答・個別質問・名刺交換】
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<13:50~15:20>

3.VR、ARにおける視覚情報の認知特性とクロスモーダル効果

横浜国立大学 岡嶋 克典 氏
 
【講座概要】
私たちは頭を動かしても世界が動いているようには知覚せず、視野は安定しています。また、日常的に自分の手の動きを見ながら様々な操作をしています。VR技術を用いることで、これらのメカニズムや可塑性を調べることができること、新たなヒューマンインターフェースが構築できる可能性について示します。また視覚情報は触覚にも影響することを、機械系を含む実験装置で測定した例を示し、ハプティックデバイスの最適セッティングや限界を超える手法について紹介します。さらに、人工現実感(VR)や拡張現実感(AR)の技術を応用することで、視聴覚情報が食品のおいしさに与える影響(クロスモーダル効果)が精密に測定できること、食品設計におけるクロスモーダル効果応用を指向する「食品情報工学」の将来展望について言及します。

1.視野安定と手の動作における知覚システムの可塑性
 1.1 視覚運動と身体運動の相互作用
 1.2 視覚運動と手指操作の相互作用

2.視覚が触覚に与えるクロスモーダル効果
 2.1 視覚情報と粗さ感の相互作用
 2.2 視覚情報と触圧覚の相互作用

3.視覚が食感・味覚に与えるクロスモーダル効果
 3.1 視覚情報と食品知覚の相互作用
 3.2 視覚情報と飲料知覚の相互作用


【質疑応答・個別質問・名刺交換】
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<15:30~17:00>

4.VR映像酔いのメカニズムと生体安全性

(国研)産業技術総合研究所 氏家 弘裕 氏
 
【講座概要】
現在、ヘッドマウントディスプレイ等で注目されているVR環境ですが、場合によってはVR酔いと言われる乗り物酔いのような症状が現れることがあり、これをできるだけ軽減することが、優れたVR技術の発展のために必要不可欠です。本講座では、そのためにどのような対策が考えられるか、原因仮説や生体影響計測手法にも立ち返りつつ、関連する映像酔いの人間工学的指針の考え方を併せて紹介し、指針の今後の国際標準化の動向含めて解説いたします。

1.VR酔いとは
 1.1 VR酔い、映像酔い、動揺病
 1.2 原因仮説
 1.3 心理的生体影響計測手法
 1.4 生理的生体影響計測手法

2.VR酔いの生体影響要因
 2.1 VR映像コンテンツの要因
 2.2 VR映像提示の要因
 2.3 観視者の要因
 2.4 生体影響要因の組み合わせ効果

3.VR酔い軽減策としての人間工学的指針
 3.1 VR酔いレベルの評価尺度
 3.2 人間工学的指針の基本的考え方
 3.3 人間工学的指針の国際標準化

4.結語


【質疑応答・個別質問・名刺交換】